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アトピー性皮膚炎

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アトピー性皮膚炎の発症原因

アトピー性皮膚炎の診断基準は、乾燥肌、かゆみを伴う湿疹病変を繰りかえし、それにアトピー素因(家族にアレルギーによって起こる病気,喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹等がある)がある場合とされます。

発症原因としては、皮膚に起こるアレルギー炎症と、患児の先天的にもつ皮膚(特に角質層)の特殊性(ドライスキンによる皮膚バリアー障害)があげられます。

ドライスキンによるバリヤー障害のメカニズム(宮地氏による)

アトピー性皮膚炎の皮膚の特色

正常の皮膚は、皮膚の角質層の角質細胞間は、天然保湿因子である細胞間脂質(セラミド)でびっしり埋め尽くされしっとりした肌でバリアー機能を形成しています。しかし、アトピー性皮膚炎の場合、天然保湿因子であるセラミドがもともと作られにくいため角質細胞間は隙間だらけです。従って、抗原(アレルゲン)として、例えば家ダニ抗原等が侵入してアレルギー反応を起こしやすくなり、さらに黄色ブドウ球菌等の感染を起こしてアトピー性皮膚炎を悪化させます。そして、体の中の水分が隙間からどんどん抜けでるために、アトピー性皮膚炎の特徴である乾燥肌になってしまいかゆみが増強します。このバリア機能の障害がアトピー性皮膚炎の原因の一つであり悪化因子です。

アトピー性皮膚炎のバリア機能障害

アトピー性皮膚炎児の生活管理のポイント

アトピー性皮膚炎の治療管理のノウハウについて述べてみます。

  • 症状を引き起こす原因を除く - 医師の診断によるアレルギーを引き起こす原因、ダニや食べ物などを生活環境の中から取り除く。
  • スキンケアー皮膚の汚れはアトピー性皮膚炎悪化の原因、皮膚の清潔が必須条件。
    • a)入浴 - 制限しない。毎日入浴、シャワーをする。皮膚はゴイゴシこすらず、石鹸は刺激の弱いものを使用し、よく泡立てて手かタオルなどの柔らかいものでなでるように洗いよくすすぐ。
    • b)衣類 - 刺激が少なく汗を吸収し易い製品を使用。肌着は綿100%のものがお薦め。ウール、ナイロンなどは直接皮膚に触れないこと。洗剤,仕上げ剤の過度の使用は禁止、界面活性剤の少ない洗剤を使用する。
    • c)外からの刺激を避ける - 皮膚の掻爬の防止のため、手指の清潔、爪をこまめに切る。砂遊びなどの汚れを良く洗い流す。
  • 運動 - 汗をかいたらシャワーなどで洗い流す。プールの後は消毒剤をしっかりと洗い流す。過度の日光にあたらない。
  • 季節に関する増悪因子 - 夏の発汗にたいしてはシャワー、入浴を頻回にする。冬の皮膚乾燥には保湿剤を充分に塗布。
  • 感染やストレスは増悪因子 - ブドウ球菌感染症、感冒罹患の場合はすぐ治療する。罹患しやすい伝染性軟属腫の治療。ストレス、イライラの解消をする。過労をさける。
  • 薬の上手な使い方 - アトピー性皮膚炎の症状を抑えるために最も有効なステロイド外用軟膏の副作用を心配する人がいますが、医師の指示に従って正しく使用すれば問題ありません。乾燥肌に保湿剤を使用する場合は、入浴後素早く、5分以内に塗りましょう。痒みのひどい場合はのみ薬が有効です。そして、2003年12月からステロイド外用薬無効例や副作用が心配な小児アトピー性皮膚炎に対しても、皮膚症状のコントロールの可能性が期待される軟膏(0.03%タクロリムス軟膏)が使用出来るようになりました。
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